【書評】記事をもっと早く書きたくて、スピード文章術の本を読んでみた

 
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”、なんでこんなに書くのが遅いんだよ俺は!!」
と叫びたくなるぐらい書くの遅いんだよなぁ。
このサイト以外にも、いくつかブログを持っているんですが、どれも「書きたい事は山ほどあるのに記事が書ききれない」という状態に。
ジタバタしている内に記事のネタの鮮度が落ちたり、自分が情熱を失ったりして書けなくなるのを繰り返していました。
(もったいない……)
それを解決したくて、手にとった本です(正確にはポチった)。
 

書いてあること

ざっと書くと、

  • 文章を書くためにはまず「素材」が必要
  • 「素材」を集める前にまず文章の目的や誰に対しての物かを明確に
  • 「素材」はあらゆる手段を使って多く集める方が良い
  • 「素材」は「見える化」して組み合わせる
  • 集めた「素材」を元に一気に書き上げる。細かい所は後で直す
  • 書き上がったら、細かい部分を推敲しつつ修正
  • これらを使って、ケース(分量・目的)別に実際に書くやり方

と言う感じです。
「素材」という言葉が頻出している通り、素材を集める事の大事さを繰り返し説かれています。
「素材中心主義文章術」ですね。

各章で特に印象に残った部分

序章

「文章は絶対に「ゼロ」から書き始めてはいけない」

これは思い当たる事ありますねー。
調子悪い時って、「とにかく書くこと」が目的になっていて、全然調査が出来ていない事が多いです。
インプットが無いから、アウトプットが出来ない。当然ですよね。
そんな状態ですから、文章の構成も考えられていなくて苦しいだけ。
ブログを書くのが辛くて停滞してしまった事が何度かあるのですが、すべてこのパターンだったと思います。
くっ、もっと早く読んでいれば。

小説家で何も無くても最初から最後まで書けてしまう方のエピソードが取り上げられていました。
小説家ってそういう方いるみたいですね。
私が好きな小説家の森博嗣先生は「構成を考えて書くと面白くならなかった」と言って、思いつくままに筆を進めるようにしたそうです。
まぁこういう方は特殊な才能持ちなので、我々凡人は真似しちゃ駄目です。

1章

「文章は素材が9割」

実際の新聞記事を題材に、文書に素材が占める割合を解説されています。
つなぎの部分以外はほとんど「素材」でしたね。

「「うまい文書」など書く必要はない」

その後にこれ。
素材さえ集まっていれば、あとは組み合わせを考えるだけなので、文学作品みたいな名文を書く必要は確かにありません。
ただし、文書の頭の「導入部」だけは例外、とも書かれていました。
最初の「ツカミ」の部分なので導入部分は、印象的な文書にしたほうが良いんですよね。

2章

「残念ながら「みんな」に向けた文書は誰にも伝わらない」

これは痛いところを突かれましたね。
いわゆる「ペルソナ設定」の大事さを書いた所です。
誰に向けての文書なのか、想定する読者像は何なのか。
振り返って自分の文章を考えると、これが甘かったなぁと。

これは「素材集め」にモロに関わってくるのでこの「素材中心主義文章術」でも特に重要。
誰に向けての素材なのかが具体的になっていないと、ピンとが外れた素材を集めてしまいます。

3章

「早めに、たくさん集めて、後で削る」

3章は素材集めがテーマなんですが、これも納得。
多い分には余計な箇所を削れば良いですけど、足すのは大変ですものね。
学生の時の論文試験で、知識不足書けない数百文字をどうやって埋めるか困った思い出が。

「素材は「自分の中」にもゴロゴロ眠っている」

確かにジョギングや散歩、移動中などに良いアイディアが浮かぶ事が多いです。
後でメモしようと思って、大抵そのまま忘れてしまうのもあるある。
でもちょっとスマホ取り出しづらい時とかあるんですよね。
複数用意すればいいかな。
スマホに加えてボイスレコーダーとメモ用紙とか。

この他、誰かと雑談してそれを記録する・1人ブレインストーミングなど、すぐに試せそうな方法が。
糸井重里さんが、まめに雑感を集めてそれをサイトのネタに使っているというのは納得でした。

素材を集めるの手段は色々あって、自分にあった物を選ぶだけですね。
素材っていっぱいあると、記事が書きたくなるので「書けない」対策にもなると思います。

4章

「全素材を「目に見える状態に」すると段違いにスピードが上がる」

素材を集めた後は、それを検討して使える形にあれこれ入れ替える訳です。
その時素材が自分の頭の中にあると、それをイメージするのにパワーを使って肝心の構成に使うのがおろそかになってしまうんですよね。
全力を出すため集中するために、目の前にだしてしまう。
全部書き出さなくとも、タイトルを書いたカードを作るだけでも違うんじゃないでしょうか。

5章

「素材がそろったら速攻で書く」

準備が出来たら脇目も振らず書き終える。
この大事さは分かります。
時間をおくと、書き始めの構想からズレていく事があるんですよ。
時間をかければ良い物が書ける事もありますが、アウトプット出来ない感覚的な部分が薄れていって、当初思い描いた完成形とは違う物が出来てしまったりします。

6章

「初見の見直しが一番読者に近い視点」

ドラフト版を書き終えて、最初の推敲の心構えですね。
書き終えたら、一晩寝かせて修正するってのは良く聞きますが、回数も大事なんですね。
二回目以降の見直しって、どんどん冷静じゃなくなるから、確かに主観が強くなりそうです。

インタビュー記事

著者の上阪徹氏のインタビュー記事がPENCILさんで公開されています。
対談形式で、この本の要点がまとめられています。
無料でこんな記事読めるとは、すごい時代ですねぇ。

まとめ

記事を書く上で、素材集めがいかに大事か教えてくれる良書です。
ただし、これを実践して10倍のスピードを得られるようになるにはかなりの研鑽が必要そう……。
ですが真っ白の画面とキーボードに向かって、うんうん苦しむ事からからは解放されるのは確実だと思います。
私と同じ悩みを持っている方は一読をおすすめします。

 

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